雪と織物と信濃川の十日町市博物館/十日町市

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FMとおかまちの佐藤広樹です。

寒い季節、休日は暖房の効いた博物館に行きませんか?

十日町市博物館と言えば国宝火焔型土器が注目されがちですが、実は博物館のテーマは「雪と織物と信濃川」。まずテーマをおさえた上で館内を見ていくと、縄文時代から現代に繋がる十日町地域の人々の暮らしが見えてきます。

博物館内に入るとまず目につくのが「国宝火焔型土器 №1」のレプリカ。このレプリカは触ることができ、遠い歴史の向こうに感じられていた縄文時代をいきなり身近に体験できます。

見学の最初のオススメは「雪の結晶の育ち方」。この地域の文化も食も生活も全てに雪が影響を及ぼしているからです。

そして十日町市と言えば織物、織物の歴史から学ぶと、縄文時代から脈々と続くこの地の織物文化や生活、風俗や風習、なぜこの雪深い地に人が住み始めたのかも見えてきます。現代、近代、中世、太古と時代を遡ると、過去から現代へと学ぶより理解しやすい展示になっていて、展示の上手さに感心させられます。

展示品も出土品、文献、生活用品、農工具、冬季用道具、写真、映像、そしてリアルな人形を使った展示など、子供でも分かりやすい内容です。

展示品の中には縄文時代に食べていたとされる木の実から信濃川を遡上してくる鮭、そして豊な自然が生み出す動植物まで有り、信濃川の豊な水がもたらす食文化を見ることができます。

そう、この食こそ豪雪地である十日町地域に人が住む理由だったのです。

雪が降るからこそ春には雪融け水が大地を潤し、信濃川をはじめあらゆる河川に流れ込みます。豊な水の恵を受けて豊かな植物が生息し、植物を食べる動物たちも集まって来る。つまりこの土地は一見厳しい豪雪によってもたらされる食物の宝庫だったのです。

そんな寒い土地だからこそ着る物が大切です。太古から現代に伝わった織物文化こそ、全国に名高い十日町の織物を生み出しました。

十日町市博物館は現代と太古の繋がりを教えてくれます。

また博物館所蔵の国宝は火焔型土器1点だけが国宝ではありません。新潟県笹山遺跡出土深鉢形土器57点、土器・土製品類72点、石器・石製品類791点、ベンガラ塊8点、計928点が国宝指定されています。出土品全てが縄文時代の人々の生活を現代に伝えている貴重な資料です。

また国宝火焔型土器を東京五輪2020の聖火台のモチーフに採用してもらおうと十日町市では全市をあげて運動をしています。

お土産に最適なのが通称「縄文ガチャガチャ」、カプセルに入った縄文グッズの数々にハマること間違いなし!

そんな十日町市博物館は2020年に生まれ変わります。現在の博物館の前に新しい博物館を建設中です。オープンは2020年6月。

雪と織物と信濃川を感じて国宝火焔型土器を見に、十日町市博物館へ行こう!

 

十日町市博物館

新潟県市西本町1丁目382番地1

電話:025-757-5531

午前9時 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)

月曜日、祝日の翌日、年末年始(12月27日 ~ 1月4日)

一般300円(中学生以下無料)/団体250円(20人以上)