都会の学生と村人の雪像作りに密着!十日町雪まつり!!/十日町市 

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FMとおかまちの佐藤広樹です。
今年で70回目を迎えた十日町雪まつりが、2月15日から17日まで開催され多くの観光客で賑わいました。毎年注目を集めるのは今年も大小62体も作られた雪像です。早いチームは雪まつりの2週間も前から制作活動を始めます。ご近所同士、友達同士、商店街の仲間、自治会単位、学校や職場の仲間と、様々な人達が思い思いの発想で雪像を作るのですが、雪像作りに参加しているのは地元民だけではありません。

十日町市田麦。山間の小さな集落に今年も東京から大学生が雪像を作りにやってきました。やって来たのは大地の芸術祭でも有名な「脱皮する家」や「コロッケハウス」、奴奈川キャンパス内の作品「大地のおくりもの」で有名な、鞍掛純一教授と日本大学藝術学部彫刻コースの学生たち7人。鞍掛教授と学生達は中越地震をキッカケに、もう15年間田麦集落で「目指すは十日町市長賞!」を合言葉に田麦集落の人々と一緒に雪像コンテストに参加しています。あっ!今年からは新潟県知事賞が新設されたので「目指すは県知事賞!」でした。そんな彼らの制作の1週間に密着しました。

学生達がデザインと設計をし、集落の人々が仕事の合間や仕事が終わってから投雪機や重機を使い、学生達が現地入りする前に雪の山を作ります。学生達は雪像の造形を作り、集落の人達は観光客をもてなす会場作りや学生達の食事を作り学生達を支えます。
今年は暖冬の影響で雪はザラメでくっつきにくく、学生達は悪戦苦闘しながら雪の山に挑みます。今回のモチーフは座っている熊。奴奈川キャンパスの壁に彫られた作品「大地のおくりもの」の中に登場する熊を作ります。


設計図とマケットと呼ばれる模型を見ながら雪を削ったり、くっつけたり。
ある日は朝晴れたかと思うと昼からは吹雪となったり、この土地特融の水分を多く含んだ雪でビショビショになったりと、寒さに耐えながらの作業が続きます。


そんな学生達の楽しみは食事。毎年田麦の人達が彼らのために腕を振るいます。写真でご覧の通り男の料理ですが、これが手慣れたものでカレーやトン汁といったあったか料理をテキパキと作っていきます。

そして学生も集落の人も一緒に食事。楽しい時間を毎晩過ごすことで、信頼と絆が深まっていきました。
ある集落の人は笑顔で言います。「オラ毎年歳とるでも、学生達は毎年入れ替わるからずっと若いままだ。あいつらと毎年一緒に雪像作ると若くいられる」。ある学生は言います「田麦の皆さんと一緒に雪像を作るのは本当に楽しいです」。同じ目標を持ち同じ苦労をすることで、年齢の壁を越えた友情が芽生えていくのです。


制作最終日となる審査日には、かつてここで雪像作りをしたOBやOGも駆けつけて仕上げ作業が行われ、日が暮れて審査が終わると学生達は毎年恒例のニュージーランドの民族舞踊ハカを披露。そして極寒の中、雪像完成を祝う奉納相撲が行われました。

田麦有志と日本大学芸術学部の作品「大地のおくりもの」の審査結果は地元新聞社賞。県知事賞も市長賞も逃しましたが、雪まつり当日は沢山の観光客でにぎわっていました。

来年も日大藝術学部の学生と田麦集落の人達の挑戦は続きます!